一人っ娘と80才母 時々 アラトゥエの子供2人 & パートナー

80才の母と激動の世間の海でぷかぷか一緒に遊ぶ日々

睡眠の大切さ 人生最大の後悔は、睡眠時間を6時間にしようとしたこと

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「私の睡眠時間は6時間がベスト!!」

そう言い切った、中学時代、一緒に塾通いをしていた

塾友の顔を今でも鮮明に記憶している。

なぜ、記憶しているかというと、

それまで、睡眠時間を何時間にするか、

考えたこともなかったから。

今考えると、塾友は、高校受験に

相当なプレッシャーを受けていたのかと思う。

私からは、成績も十分そうだし、

全く問題を抱えているとは思っていなかったので、

その強い口調に、文字どおり、圧倒されるばかりだった。

 

 

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1時間半ごとに睡眠のサイクルがあるから、

6時間か7時間半だとサイクルが合うから

6時間にするんだ、と

塾友が解説する。

 

知らなかった。。し、考えもしなかった。。

 

なんでも、素直に言葉どおりに受け取ることしか

知らない幼い心のままだった私は、

早速、試してみる。

必要ないのに、睡眠時間を数えながら、

勉強にいそしむ。

その「睡眠時間」の「時間」の長さを数えることに、

その後も長く長く、ずっと、最近まで、何十年も

とらわれることになる。

 

しかし、拘ればこだわるほど、

うまくいかなくなっていく。

拘り方が、間違っていたから。

いかに、

「より、短く、質を高めるか」

 

を極めようとしてしまったのである。

 

それ、できる人と、できない人がいることを、

全然考えてなかった。

 

もともと、私は、かなりロングスリーパー

だと思う。

心身ともに安定していた時期はいつですか、

と問えば、間違いなく、この言葉を聞く前である。

 

夜8時に布団に入り、

遅刻ギリギリになるまで、

寝ていた。

断っておきますが、

朝食は、しっかり食べてました。

起きてすぐで、夕食も、満腹の2乗位

摂っていたので、

食欲は全然ありませんでした。

 

それでも、無理矢理、

家を出る1時間くらい前に起きるように、

頑張って、がんばったのは、私ではなく、

大声を張り上げて、母が私を起こすことに、

頑張っていました。

母が頑張っていたのは、

私を学校に向かわせることではなく、

私に朝食を取らせること。

アトピー性皮膚炎もありましたが、

頑丈とはいえない体質でもあったため、

両親は、私の食事に、異常なほど、

気を配っていたからです。

 

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30分くらい前からノソノソと食事を摂って、

支度して、ほんと、朝はいつもギリギリでした。

遅刻は、ゼロでしたが、ギリギリでした。

 

学校に着くまでの通学時間に目覚め始めて、

始業時間が、本当のめざましでした。

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でも、絶好調でした。

全てにおいて。

 

アトピー性皮膚炎のみが悩みの種、

という位だったと思います。

 

両親ともに、私がぐっすり眠れるように

することにとても気を遣ってくれたことが、

今になってわかります。

 

私の寝る時間に合わせて、

夕食を摂れるように、

入浴もできるように、

仕事時間も組み立ててくれていました。

 

夕食の団欒は、たっぷり2時間ありました。

どれだけ早い時間、夕食にしていたことか。

 

寝る時間が近づいてきても、大人達と一緒に、

起きていたいのは私も普通の子供として、

同じ事でした。

 

それを、父は、私の眠気を起こすため、

私の大好きな、

耳かきに誘って、膝の上で、

気持ち良い耳かきをしてくれるのでした。

 

自営業だったからできたかもしれません。

ですが、仕事をしながら家事をしながら、

この時間に食事の支度を完遂させる母は、

どんなにか、忙しく大変だったかと思います。

 

でも、記憶にある母は、いつも笑顔で、

大声で、調子外れの歌を歌っている姿です。

 

私の目覚まし時計は、

母が、2階に駆け上ってくる、

大きな足音とともに聞こえてくる、

大声のよくわからない童謡の歌でした。

 

そうやって、大事に育んでくれた

貴重な習慣を、愚かにも、

台無しにしてしまったことは、

後悔しても仕切れないほどの後悔と、

両親に対して、本当に申し訳ない

との気持ちで、今もいっぱいになります。

 

睡眠時間を6時間にしてしまうことが、

8時間とどれだけ差があるのか、

最近知りました。

睡眠こそ最強の解決策である

睡眠こそ最強の解決策である

6時間睡眠を10日間続けると、

24時間起きていた人と同じレベル

にまでパフォーマンスが低下した。

そして、完全な徹夜を続ける

グループと同じように、

4時間睡眠と6時間睡眠のグループも、

パフォーマンスの低下のペースが

止まらなかった。

あのまま実験を続けていたら、

数週間から数ヶ月にわたって

悪化していっただろう。

 

6時間睡眠は、

徹夜するような

睡眠不足の自覚がないままに、

徹夜するのと同じように

パフォーマンスを低下させて

いることになる。

ということです。

 

さらに、そのことによる、大惨事も

紹介されている。

その衝撃で、バスに乗った9人の児童のうち、

3人が窓から外に飛び出した。

ボンティアックに乗っていた7人は

全員死亡した。

バスの運転手も死亡した。

トラックの運転手と9人の児童は

皆重症を負った。

トラックを運転していたのは、

きちんとした資格をもつ

ドライバーだった。

(略)

事故の原因は居眠り運転だったのだ。

ボンティアックに乗っていた亡くなった

7人は、全員が小さな子供か10代の子どもだった。

そのうちの5人は家族だった。

運転していたのは、7人の中で最年長の10代の

子どもで、免許は持っていた。

いちばん若い犠牲者は、12ヶ月の赤ちゃんだった。

読者の皆さんに、この本から学んでほしいことは

たくさんある。

その中でもいちばん学んでほしいのは、

運転中に眠くなったら、

絶対に車を止めるということだ。

これは命に関わることだ。

他人の命を奪うことになったら、

その十字架を一生背負っていくことになる。

 

意外に思うかもしれないが、

居眠りによる自動車事故は、

飲酒とドラッグによる事故を合わせた

件数よりも、さらに多く発生している。

居眠り運転だけで、飲酒運転よりも

多くの事故が起きているということだ。

 

睡眠が身体に悪いという証拠は一つも見つかっていない。

人間の大人にとっては、平均して覚醒が16時間、

睡眠が8時間が最適なバランスだ

 

成長期の子どもや、思春期の若者はまた別ということも

書かれている。

 

ともあれ、8時間の良質な睡眠を中心とした生活を、

全ての人が享受できることを願ってやみませんし、

気をつけないと、つい、うっかりと、就寝時間を

過ぎてしまいがちになりますので、気をつけたいと思います。