一人っ娘と80才母 時々 アラトゥエの子供2人 & パートナー

80才の母と激動の世間の海でぷかぷか一緒に遊ぶ日々

子供の職業選びは、結果的に、集合知が助けになる

 

 

 

多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

 

多様性豊かな環境は、矛盾した現象ももたらす。

インターネット上でも実社会でも同じことが起きる。

世界が広がるほど、人々の視野が狭まっていくのだ。

多様な学生が集まる大規模なカンザス大学では、

画一的なネットワークが生まれ、

多様なビジネスマンが集まる交流イベントでは、

顔見知りとばかり話す傾向が見られた。

これは現代社会における特徴的な問題の1つ、

エコーチェンバー現象」

同じ意見の者同士でコミュニケーションを繰り返し、

特定の信念が強化される現象〕につながる。

インターネットは、その多様性とは裏腹に、

同じ思想を持つ画一的な集団が

点々と存在する場となった。

まるで狩猟採集時代に

舞い戻ったかのようだ。

 

長女が、

社会人になって、

同じ質問をさまざまな人から受けるという

「どうして、

この仕事を選んだの?」

この質問を

ものすごく、よく、受けるという。

で、長女は、

「小さい時から、

ずっと、こういう関連のことが

好きで、

絶対に、

それに携わる仕事に

つきたい

思っていたから

と、話をする。

 

長女と同じ職場で、

お子さんをお持ちの方にも、

同じ質問を受け、

やはり、上記のように、

答えたら、

そうやって、育ったのは、

お母さんの育て方のおかげ、

というようなことを

言われるらしい。

 

もちろん、

お世辞や社交辞令も

入っているはずだし、

親バカだとも思うのだが、

社会人になって、半年経過し、

生き生きと仕事の話をする

長女を見ている限り、

ここまでのところ、

良かったところもあったのかな、

と思う。

 

今、子育て中だったり、

身近に思い悩むところがあったりして、

一生懸命頑張っておられる方の、

何か、参考になることもあるかも

しれないと思い、

思い当たるところを、

投稿しようと思う。

 

私は、

教育とか、子育てとかの

専門家では全くないし、

携わる仕事も、

教育関連とどこも、

何一つ、かすってもいない

まるっきりの

素人の一般の母親でしかないので、

あくまでも、

1つの事例として、

読んでいただける

と嬉しい。

 

長女が、今の職業の選択をしたのは、

高校に入ってから。

高校を卒業したら、

どうしたいのか。

大学に進学するのか、

しないのか。

進学するとしたら、

大学を卒業したら、

どうしたいのか。

 

具体的にイメージを

聞かせてもらった。

 

その時の

長女の答えを聞いて、

私は、

全く違和感なく、

納得させられました。

 

なぜか?

 

その答えには、

それまでの、

長女の日々の中の

いたるところに

あらわれていたからです。

 

なるほどねぇ〜

というのが、

私の長女の答えを

聞いた時の感想でした。

 

具体的に記憶をたどると、

就学前には、

とにかく、大好きだった

砂遊びで作っていたもの。

 

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画像はイメージです

就学してからの、

様々な活動の中で、

表現したもの。

 

出かけ先で、

釘付けになって、

離れなかった場所。

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画像はイメージです



小学生時代に、

黙っていても、

毎日、喜んで手伝ってくれた

家事の様子。

 

 

全て、一貫して、

長女が選んだ職業に関連する

ことばかりであったこと。

 

大事なのは、

そのことに、

私一人の力で

気がつけたわけではないこと。

 

「○○ちゃんが、

砂遊びで作っているものは、

いつも、

○○○○なんですよ(笑)」

 

活動の中で、

長女が表現するものを

みた先生にも、

「○○ちゃんは、

○○○○を本当に

よく作ります」

ちなみに、

その活動は、下記です。

arttherapy-color.jp

この活動には、

長女の職業選びだけでなく、

長男の職業選びや、

職業選び以外の

大切なことにも、

様々な気づきを私に

与えてくださいました。

 

母も、長女の

その関連について、

「そんなこと、

あまり、(子供自らが)

やるって、

聞いたことない」

と常に

ほめてくれました。

 

作るものばかりでなく、

ダンスや、

演劇や、

囲碁や、

スイミングや、

ピアノや、

お能

テニスや、

色々習ってみたり、

試していました。

 

どれも、

私がやったことは、

やってみる?

と聞いて、

本人がやりたい、

と言ったものを手続きをし、

やめたい、と言えば、

わかった、

とやめる手続きを

しただけです。

 

もったいないから、続けなさい、

とは、言わないように

気をつけていました。

 

すぐにやめたものもあるし、

長く続いたものもあります。

 

習いに行かなくても、

学校の課題で賞を取ったものも、

あるので、

本人に、その習い事をすすめても、

本人がやりたいと言わなければ、

やらせませんでした。

 

好き、と向いているは、

違うようで、

好きだけど、やってみたら、

向いてないな、と自分で思うのか、

やめてしまったり、

別に好きではない、けど、

金賞とか取れてしまうものも

あるけど、

仕事は、

好き、で

向いているものを、

自分で選んだ

と思います。

 

それも、

本人だけでは、

多分、気づけなかっただろうし、

母親の私も、私の仕事とも全く

関わりのない業種なので、

やはり、

思いつけなかったと思います。

 

就学前に過ごした、保育所は、

学校と違って、時間割がなく、

食事、昼寝といった、生活時間しか

規則になっていなかったことも、

子供のことを、先生方には、

客観的に

理解しやすい、

環境だったのかと

思います。

 

就学してしまうと、

IQ一辺倒の偏重になり、

MI理論の

多重知能(Multiple Intelligences=以下MI)

 

8つの知能(下記参照)を

バランスよく見つめる、

ということが、

とても難しくなる

言われているそうです。

 

その点からも、

就学前に、子供のことを、

よく見るようにしたことと、

就学して、中学に上がるまでは、

IQ以外の活動を

広げるような環境の中で、

寸暇を惜しんで、

過ごさせるように

心をくだいたことが

ポイントだったのかな

と思います。

 

“8つの知能(MI)”で自分の可能性を見つめ直す

 

上記に挙げた書籍は、

集合知は人間的な進歩の力となる、

と提言したものです。

我々の人間的な進歩が滞っている今、自分とは異なる人々と接し、馴染みのない考え方や行動に触れる価値がかつてないほど高まっている。(中略)こうした交流は常に、現代においてはとりわけ、進歩をもたらす大きな力となる。

 

 

 

子育てのような、

身近なことであっても、

複雑で、何が正解か、

簡単でない問題で

働かせる価値のある力

だと思います。

 

我々は自分と同じ考え方の人、

同じ視点や同じ偏見を持つ人と

一緒にいることを

無意識に好む。

そのほうが気が楽だ。

しかもみんなで賛同し合って、

自分たちの考えに自信を持てる。

頭が良くなった気になる。

実際には愚かな集団でしかないのに。

 

本書で学んだことを実生活に

どうやって活かせるかを

具体的なポイントが

3つ紹介されている。

 

その一つを、

これからの私の生活に

取り入れたいと思う。

 

自身の知識や

創造的なアイデア

人と共有しようという

姿勢でいると、

大きな見返りを得られる。

その場限りでなく、

長い時を経ても。

 

こうして

得られた見返りを、

さらに、

共有し続けられたら、

これほど、

幸せな人生はないと思う。