一人っ娘と80才母 時々 アラトゥエの子供2人 & パートナー

80才の母と激動の世間の海でぷかぷか一緒に遊ぶ日々

物の置き場所変えたら、忘れないように忘れずにするメモのこと

 

 

 

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メモること

これをしないと、、、、

 

大事なものほど、パニックになります。。

バック、一式どこかに落とした!!とか

 

 

 

 

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<a href="https://pixabay.com/ja/users/stocksnap-894430/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=2571416">StockSnap</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=2571416">Pixabay</a>からの画像

え、そんなこと。。

 

実際、やってしまいました。

 

なんとなく、お気に入りのKINDLE端末が見当たらないなぁ〜、と気になりつつも、

雑務に追われてそのまま迎えた朝

ううむ。。

おかしい。。

調子がいまひとつ上がらない。。

 

朝は、体内時計の調節のために、

太陽の日差しを浴びながらの散歩時間を確保できるように、気をつけています。

 

 

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いざ、散歩を。。

 

と思ったところで、ようやく気が付く、

そういえば、

昨夕の雨の中、てくてくお散歩買い物を

勤しんだ後、

貴重品一式入った、肩掛けバックは、、、

 

記憶からも、視界からも、

すっぽり消えております。

 

昨夕帰宅してから、その瞬間までの

記憶を辿りながら、

家中(といっても、さほどの広さはないのですが)

思い当たるところ、くまなく、探しまくります。

物を探すときは、片付けも進める

掟を守りながら、

落ち着かせるため、深呼吸を

繰り返し繰り返し。。

 

繰り返し繰り返し、グルグルぐるぐる、

歩き回っても、

全く,

どこにも,

見つかりません。

 

探しながら、昨日、買い物を終えた

直後の記憶が、

映画の画像のように

鮮明に記憶に流れ始めます。

 

そうだ!!

あのお店で、商品を、かごから、

詰め替えているとき!

あのときだ‼︎

 

即座にパソコンでサイトを探し、

お店の営業時間を確認します。

 

一応、電話もかけてみます。

が、やはり、

早朝はつながりません。

 

開店時間まで、まだ、たっぷり時間があります。

 

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その時間を待っていたから、

お店に向かっていては、

仕事できません。

 

仕方ない…

 

『急用のため、午前半休取得いたします』

と、職場に連絡メールを入れて、

開店までに

やれることは??

 

そのバッグ、本当に、

貴重品、丸ごと、

といってもいいくらい、

一式入っているはず。

 

震える手指で、パソコンに向い

検索します。

『財布を落としたら、まずやること』

 

www.sanyo-stylemagazine.jp

www.excite.co.jp

 

ザザざっと、3記事くらい、読み流して、

クレジットカード、

止めなきゃいけなさそうな種類が一つある。

 

深呼吸をして、カードを停止手続きを取ります。

 

思ったより、ウロウロしているうちに、

時間が経ち、

心重く、朝の運動散歩をかねて、

開店時間に合わせて

お店に向かいます。

 

 

 

 

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お店では、開店したばかりなのに、

なかなか賑わっており、

スタッフの方も忙しげに、

走り回っています。

 

ベテランそうな男性スタッフに、

おずおずと声をかけて、

事情を説明。

『昨日お買い求めた商品は、何でしたか?

どれだか分かれば、そのレシートの

お時間から防犯カメラで確認できます』

 

買い求めた商品が置いてある棚へ向かい、

こちら、と差し出すと、

 

サービスカウンターで、

バーコードを読み取り、

昨日のレシートの記録から

録画を確認作業のために、

「すみません、お時間、少しかかりますが.

よろしいですか?」

心底もうしわけなさそうに、

私を気の毒がりながら、

眉毛、への字に曲げて、

気遣ってくださる。

いえいえ、こちらこそ、お忙しいところ、

お手を煩わせ、申し訳ございません。

 

「いえいえ、では、少しお待ちください」

バックヤードへ小走りして、

軽快に向かってくださる、

 

そうか、お店でおとしたら、

むしろ、安全性が高いのね。

万引も、確実に

確認できるようになっているのか、、、

 

それにしても、

この状況では、おそらく、

このお店では、なくしてなさそう、

どこだろう。。

 

勧められた席に座って、

頭抱えて必死に記憶に

集中する。

 

うぅむ?????

う〜〜〜〜〜〜〜〜〜む?む??

ん??むむむ??むむ??

 

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はっ!!

!!!!!

そうだった!!!

 

自宅のある戸棚に、

しっかり仕舞い込んだ

記憶映像が呼び出される。

 

あぁ〜〜〜〜〜〜〜

声にならない、声が、、、

 

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すっ、すみません。。

多分家です‼︎

 

慌てて、すぐそばにいるスタッフに、

声をかける。

まだ、録画ご確認中ですよね。

でも、もう大丈夫です。

 

といったそばから、

バックヤードから、先程のスタッフが、

「今確認終わったのですが、

お客様、ちゃんと小さな肩掛け鞄

抱えてお帰りになってます。」

 

そうですよね。

すみません。

私、家で仕舞い込んだこと、

思い出しましました!

申し訳ありません!!

 

「そうですか?大丈夫ですか?」

本気で心配そうに

聞いてくださる。

お店を出てから、

落としたのでは、

と、なおも、心配して下さってます。

そうですよね。普通は。。

 

ハイ!大丈夫です!

今後、このお店、

贔屓させていただきます!

深々と頭下げます。

尚も、見守ってくださるスタッフを

振り切り、踵を返す。

 

あ〜ぁ、もう、仕事も休み取っちゃったし。

でも、一応、万が一もあるから、少しは急ぐか。

 

帰宅して、確認。

 

ありました。。 

やっぱりです。。

 

仕事、休み取りましたし、

あっけなく解決したので、

時間に少しの余裕が。。。

 

こういう時に、すぐさま思い出すのは、

我が母のこと。

 

この母は、時間ができると、

とにかくよく、家の中の物を

ガタゴトガタゴト、

模様替えを始める。

本人も、

『こりは、趣味!!

きっぱり言い切る。

本当に、よく動かす。

牛乳を泡立て器で、かき混ぜるが如く、

家の中のものを、かき混ぜる。

 

新しい置き場所に

馴染むまもなく、

また、模様替え。

 

というくらいの頻度なものだから、

父は、その都度、不機嫌になった。

『どこにしたか、わからなくなる』

 

しかし、動かしている本人は、

全く困っていないことに、

私は、気がついていなかった。

考えてみれば、動かした本人も

同じ住まいにいる以上、

物の置き場所に馴染むまもなく、

変わってしまっているはず。

でも、この人がそのことで、

困っている姿を

あまり記憶にない。

 

混乱しない!!??

なぜ??

 

不思議なことを思い出し、

ぽっかりできた、

仕事休みで浮いた時間に、

電話をかけて聞いてみる。

 

ことのおこりのひととおりの説明と、

私の質問を聞いた母は、

大笑いに爆笑しながら

言い放った。

 

『書いとくの!

 動かしたら書く!」

 

『書いとかなきゃダメよ』

 

 

 

 

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なるほど。。。

そうですね。。

 

どうして、この母は、

当たり前に、

こうも柔らかく生きていけるのだろう・・・

 

『書く』ことについて、その効果が綴られた

この本を

つい最近読み終えたばかりだからか、

ふと、彷彿した。

 

獄中記 (岩波現代文庫)

獄中記 (岩波現代文庫)

 

 

拘留生活になってからの大きな変化は、一冊一冊の本をそれこそ一行一行を疎かにせずに読むようになったことだ。抜粋ノートも次々と独房の外に出してしまうのだが、記憶が正確になるだけでなく、自分なりの総合的理解が進んでいくことを発見した。外に出てからもこの方式(要するに一冊のノートにいろいろなことを書きつけていく)をとっていこうと思う。

独房内では、使用済みノートは

五冊までしか所持できない環境から、

編み出した方式を惜しげなく書かれている。

 

私自身も、3回くらい読みかえさないと、

理解でいないような難解な書籍では、

氏の読書法の方式で読書を進めると、

(読書の仕方にも触れられています)

本当によく理解でき、しっかりと身につき、

読み返す必要がないほどに

染み込むことを

身をもって知った。

 

時代の流れと関係なく、有用であり続ける、

『書くこと』

を、忘れないために、と、

私の視線はゆっくりと動く。

 

子供たちが数ページだけ使って

ほぼ新品のノート数冊がちょこんと

収まっている小さな本棚に目が留まる。

 

これらを一冊ずつ、使うところから始め、

日々、弛むことなく、書き続けながら、

母とのこのやりとりの記憶も

じっくりと、

染み込ませていくこととなるでしょう。