一人っ娘と80才母 時々 アラトゥエの子供2人 & パートナー

80才の母と激動の世間の海でぷかぷか一緒に遊ぶ日々

聴くときに、空っぽのコップで受け止めるイメージを持つようにしたら、人付き合いが楽になりました

 

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「心拍数の話は、

知らなかったわ!」

 

先日、投稿したブログを、

 

sincere3310.hatenablog.com

 

愛読してくれている母が、

感想を送ってくれた言葉で、

ハッと気がついた。

 

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私は、そんな話は、

ブログに投稿する前に、

母には、すでに、全て

話したものと

思い込んでいたから。

 

母と会話をするときには、

いつも、

自分が話そうと思ったこと、

話したいと思っていたこと、

自分が知っている知識全てを、

吐き出し切っていたのが、

そのつもりなだけだったのだ、

と気がついたから。

 

私は、母は、聞き上手だと、

思っている。

母のことを、嫌っている人は、

まず、見たことがない。

それは、聞き上手だからだろうと、

思っていた。

でも、それでも、やっぱり、

私の話全てを聞き出す、

ということは、

できてないことも

あるということ。

 

それだけ、

人の話を

聴く、

聞く、ではなく、

聴くということが

難しいことを

思い知った一言だった。

(聞く=自然と聞こえてくるもの

英語で言う「Hear」

聴く=「耳を傾ける」=「Listen」)

 

私自身は、

聞き下手だと自覚している。

なぜなら、

はっきりと、

知人に指摘を受けたからだ。

 

私は、ある組織の中の人間関係が

上手くいってなくて、

その知人に相談を持ちかけたときに、

指摘してくれたのだ。

 

「人が話している途中で、

自分の話を始めちゃうから、

みんな、話したいことを、

話せなくなる。

まずは、

聞く、といいよ。」

と、

そのとき、ゆっくりと、

私に何度も繰り返し、

「まずは、聞く」

そしたら、少しずつ、

変わってくるよ、

と微笑みながら、

語りかけてくれた。

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写真はイメージです

もう、25年以上も前のことだが、

今でも、そのシーンを

鮮明に記憶している。

 

この知人は、その組織から離れてしまったので、

会うことは、およそなくなってしまったが、

私は、今でも、勝手に尊敬していて、

年賀状のやりとりだけだが、

大変ありがたいことに、

続けてもらっている。

 

このことがあってから、

上手になったかというと、

そんな簡単な話ではなく、

単に、なるべく、人が話している

間は、重ねて話をしなくなっただけで、

少しでも、間が開けば、

やっぱり、自分の話を

ズンズン始めてしまうところは、

全く、同じで、大して変わっていなかった。

しかも、

大して変わっていない状況にすら、

気がついたのは、この本を読んでからの、

ごくごく最近の話。

 

 

人の話をうまく聞く人には共通の態度があると私は気づいたのですが、

ナオミも当てはまります。

まず、ナオミは非常に落ち着いています。

そして顔には、関心と受容の表情を浮かべています。

(略)

ナオミは、話の中でこう言っていました。

「私が学んだ聞くことの真の秘訣は、

自分のことはどうでもいいということです。

私は、目の前に空のコップを差し出しています。

相手には、私のコップを満たしてほしいのです。

彼らのコップは空のままで」

究極の極意だと思います。

これを読んだからといって、

私には、おいそれと、すぐにできるように

なるものでもありません。

 

しかし、気が散る最大の原因は、

「次にどんな気のきいたことを

言おうかな」

とか、もし言い争いの場なら、

「次にどんな破壊力のあることを

言ってやろうか」

といった、次に何を話そうか

と考えることです。

聴くと聞くの違いについて、本書では、

大きく二つの姿勢があると知るようになりました。

 

それは、話しての語る内容を

「私の考えと合っている・違う」

などと自分の頭の中で理解しながら聞く姿勢と、

聞き手がいったん自分の判断を留保して

話し手の見ている景色や

感じている感覚に

意識を集中させる姿勢

のふたつです。

とあります。

 

ここを意識するだけで、

つまり、次に何言おうか、

を考えることを一切やめて、

相手の感覚に意識を集中して聴くだけで、

人との付き合いが

かなり、

楽になりました。

 

人と会話するときには、

間が空いたとしても、

上の書かれたイメージを、

心に描きながら、待つ。

 

『聴くことの核心は、

「何が重要か」

を探り当てることです。

この例のように、

相手が周辺情報

(通勤や釣り旅行、奥さんに

関する細々とした点)

をごちゃまぜに

話してくるときは、

特に気をつけなければなりません。

 あなたはいわば

探偵のように、

『この人は

なぜ

この話を

私に聞かせているのだろう?』

と常に自問しながら聞いてみてください。

 

これをするだけで、

自分の言いたいこととか、

すっかり忘れるからだと思いますが、

一気に、

視野が広がりました。

視野が広がると、

客観的に

自分を

認識しやすくなります。

もう一人の自分が自分を見てる感覚ができてきます。

ここまでくると、

自動&自然に、

落ち着いた態度

で、相手の話をさらによく聴くことができるようになります。

相手の意図を

かなり正確に

認識できるようになります。

少なくとも、

こちらの

勝手な思い込みによる

大きな誤解は避けられます。

 

当たり前ですが、

自分の話を理解してくれる人には、

好感を持つようになります。

自分の周りが優しさで

包まれてきます。

聴くことを意識することとは、

結果として、

全てがうまく回る

魔法のようなものだと

気がつきました。

 

私の周囲で、

一番の聴き上手だなと思うのは、

行きつけの美容院の先生です。

何かポイントがあるのかな、

とちょっと探してみました。

 

銀座のママ直伝!「愛される聞き上手」になるための12カ条 - ページ 5 / 5 - まぐまぐニュース!

この先生の場合、

ここの12カ条のうち、

メモをとる

ところを見たことはありませんが、

それ以外は、

全てできてると思いました。

特に、

 

 

質問をする時には相手の話す邪魔にならないようにすることが大切。

ですので、相手の呼吸も感じながら話を聞くようにしましょう。

人は息を吸っている時は話せないですから、質問だけでなく相槌も相手が息を吸ってるタイミングで打つといいと思います。

人の話を聞いているとつい自分も話したくなり、自分の話にしてしまいがち。相手の話を自分の話にすり替えて話してしまい、相手にイヤな思いをさせてしまうくらいなら聞き手に徹する方がいいとは思いますが、どうしても自分が話したいことがある時には会話の切れ目まで待ちましょう

ここの

”呼吸”

のところ、

私自身、全くできてなくて、

知らなかったところです。

 

知人は、指摘をしてくれただけで、

こういった本に書かれた内容とか、

超一流のプロとして、サイトに

載せているような、

実際に役立たせるところまでの

ことではなかったかもしれない。

 

それでも、

私という人間は、

聴くことが非常に下手な

人間なのだ、という自覚を

持たせてくれたことに、

感謝し続けているし、

これからもし続けることと思う。

 

なぜなら、それがなかったら、

この本を買って、

読み込み、

会得しようと努力し、

結果、得られた幸福も、

なかった可能性があるから。